2005.07.04

「ウン」と「カン」

友人の社長が「うちの経営は3Kや??」って言っていました。3Kとは勘と気合と根性らしいです。(笑)でも、馬鹿にしたらあきませんよ。この会社は10数億の売上げがあり、微増ではありますが、20期増収増益した優良企業です。

今日の関学の講義でこの社長の3Kを思い出しました。吉田が関学の経営戦略大学院で教えているのはご存知の通りですが、その講義のゲストスピーカーに友人でもあり、僕の主治医でもある十河先生に来ていただきました。十河先生は大阪大学歯学部 附属病院口腔総合診療部の先生であり、大学発ベンチャー、株式会社アイキャットのCTOでもあります。アイキャットは高度にマネジメントされたシステムにより科学的なインプラント治療の実現を目指す会社です。詳しくはアイキャットのサイトを見て下さい。

その十河先生が「運」と「勘」の話をされました。
十河先生は「運は来るべき人にしか来ない」と言っておられました。来るべき人とは「運を活かせる人」のことです。活かせる人とは活かす準備が出来ている人のことです。
「これってまさにMOTの分野で有名な研究者であるL.ポーターが言うChance favorus Prepared mind. (好機は準備していた者のみに訪れる)と同じですよね」言ったのは僕ではなく、(笑)聴講に来ていた小南先生です。彼女は大阪府の職員でなりながら知財の専門家として大学院で教える逸材です。そう言えば、去年ワシントンに行った時にお会いしたザイブナー・(Xybernaut)の副社長、ニューマン氏も成功する為の3つのAという話の中でのAvailable(いつでも役に立てる、用意ができている、その場にいる)ってことを言っていました。同じことですよね。

次に勘ですが、十河先生は「勘とは理論と実践の賜物」だと言っておられました。これもそうですよね。ビジネスのことがまったくわからない高校生に商売の勘がはたらくことは少ないでしょう。業界やマーケットを知らないで、何かがヒラメクとは思えないですよね。そのことを普段、考えているからアイデアが浮かぶのであって、考えてなければ、何も出てこないですよね。
僕も右脳人間ですから今まで直感というかヒラメキで生きてきたような男です。「いける」とか「・・・あるよね」とか「すごい!」とか「これや」。まず直感からビジネスはスタートします。リサーチや実現可能性、計画は後からの仕事です。でも、調べてみるとこれが当たっている!!実は外れていることの方が多いのでが・・・(笑)

僕達はビジネスの世界にいますから、まずは実践です。事業を起こし、経営し、販売し、仕入れ、人を雇い、資金繰りする。まず、実践し、うまくいっても、うまくいかなくても、考え、悩み、仕組みにし、方法論にまで高める。それを踏まえて、また、実践する。また、考え、検証する。この繰り返しの中で知識や理論や定石やスキルやノウハウが蓄積されていきます。まさしく、経営力ですね。そうこうしているうちに、勘が働くようになるのです。間をすっ飛ばして、結論を導くチカラを持つようになります。これが勘です。
十河先生が言っていた「ウン」と「カン」とはこのようなものだと解釈しました。違っていたらごめんね。(笑)
十河先生の事業も、きっと、この「ウン」と「カン」がビジョン到達への道案内になるんだと思います。

このアゴ・・・実は僕のアゴです。(笑)出来ることならなんでも手伝いますよ。(笑)

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