2006.07.18
元禄さん
雨の京都もいいです。
今日は久しぶりに京都で飲んでいました。東京からのお客様と一緒に食事をして、行きつけのお店に。
このお店、お母さんは年齢不詳です。長女が僕の一つ上で次女が僕より5つぐらい下なのでそこから想像して下さい。 学生時代から縁あってお付き合いさせてもらっています。
このお店で元禄さんの話になりました。元禄とは祇園の四条花見小路にある老舗のバーで一見お断りどころか、 一見で入る勇気のある人がいるのかな?っていうぐらい。四条通に面しているのですが、 観光客では前を通ってもそこがお店とは気付かないと思います。
創業90年
有田芳生氏がコラムに・ ・・「会員制」の看板がかかったバー「元禄」へ。中略 ○○さんが電話をしてくれていたので難なく入れた。 かつては現職の総理大臣さえ「一見」ゆえに入店を断った店なのだ・・・と書いておられます。
玄関はガラス戸で中にカーテン。「会員制」というプラスチックの札がなんとも愛想なく、やるきあるの?
っていう雰囲気でガラス戸に引っかかっています。
30年前、
僕は21歳でした。
先輩に連れってもらいました。元禄に・・・
でも、
お邪魔したのは2回だけだったと思います。
当時はお父様が生きておられて、僕らひよこには怖くて、直立不動で飲んでいたように思います。
その話をお母さんにしたら、「元禄さんの亡くなった大将は私にほの字で、何回も口説かれましたがなぁ。祇園では有名な話どすえ?」やて(笑)
それでは元禄に行こうということになり、
お母さんが電話してくれました。
お店に入ってびっくり、当時のままです。でも、小さく感じました。カウンターとボックス席の間がもっと広いと思い込んでいました。
子供のころに遊んだ路地を大人になって見たら、あんなに狭かったのかって思うよね。それに似ています。(笑)
国鉄時代の電車みたいに座面に直角な背もたれのボックス席。
クッションは真紅のビロード。床はほとんど黒に近いフローリングっていうか板張り。黄ばんだ漆喰の壁、なんともいい高さのカウンター。
これも、高さが120cmだとばっかり思っていましたが110cmでした。
うちの家のバーカウンターは元禄さんをまねて120cmにしたんです。
(>_<)勘違いでした。
丸椅子のハイチェアー。革張りで回りには真鍮の鋲が打ってあります。いいな?。
元禄さんは僕にとってのバーの原点です。
他にもお気に入りのバーはいくつもありますが、みんな90点です。
元禄さんは僕には100点のバーです。
今は娘さんとお母さんでやってはります。
娘さんは確か?僕の一つ上だと思います。
当時の話に花が咲きました。
楽しかったです。
残念ですが、写真はないです。(^_^)