2010.02.22
和泉学園
今日も講演でした。
でも、いつもの講演とは少し勝手が違います。
今日の和泉学園は少年院です。
大阪府の端、和歌山との県境に近い、JRの和泉砂川駅近くにあります。
僕は年に何回か高校でも講演します。同じ子供たちですが、
ここは少年院です。統制が効いています。空気が違います。
100人ぐらいの子供たちは全員背筋を伸ばして、椅子の上で正座しているように見えました。
先生の号令に合わせての挨拶も半端な声ではありません。
どう喩えていいかわからなかったんですが、そうそう、高校とかの野球の試合で
ベンチから応援しているあの声のデシベルです。
「よろしく、お願いします」が大合唱になって教室中に響き渡ります。
この1週間、何をしゃべっていいのか?何をしゃべったらあかんのか?
あれこれ、考えて、一応、シナリオは考えてきたのですが・・・・
ま、考えても無駄っていうか(笑)僕は僕でしかないので、
いつものように、僕の思いを子供たちと同じ目線で、同じ言葉で、
オレ、オマエで話すしかないと・・・
この大合唱を聞いて腹が座りました。(^_^)
最初のツカミで笑いが取れたので、ホッとしました。「笑ってくれるんや」
よく見ると、みんな子供です。(当たり前ですが・・・・)
14歳から18歳までの子供です。みんなかわいいのです。
ちょっと、難しい表現なのですが、悲しいぐらいかわいいのです。
僕の講演は「君も社長になろう」です。
数年前にジョブカフェ主催の講演でニート、フリーターと言われる若者向けに
「君も社長になろう」という講演をしました。
思った以上に受けがよくって・・・・
その時に「生きづらい若者には社長がいい」と確信しました。
生きづらいとは人生での選択肢が少ないと言うことだと思います。
その生きづらさの中でも社長は誰にでもなれます。
生い立ちも学歴も問いません。
そんな思いを持っていたのですが、
たまたま、今年の新入の細野君のお父様が少年院で先生を
しておられることを聞いて
「え、少年院におられるの?僕に講演させてもらえないかな?
そんなの無理かな?」
ここから話がスタートして今日の講演になりました。
今日は平成22年2月22日・・・実は僕の誕生日です。
そして、一生忘れられない誕生日になりました。
細野君のお父さん、少年院の院長先生、そして先生のみなさん、
何より、僕の講演をしっかり聞いてくれたみんな・・・
みなさんに感謝します。
ありがとうございました。